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更新 2025年9月25日

【マダコの捌き方】締め方から下処理のコツをわかりやすく解説

釣ってきたマダコ、自分で美味しく食べたいけれど「どう捌けばいいかわからない…」と悩んでいませんか?

マダコは持ち帰る前にしっかりと締めておき、きちんとした下処理を行えば、刺身や煮物、唐揚げなど、さまざまな料理に美味しく仕上がります。

今回は、締め方から下処理、さらには茹で方のコツまで、元料理人の筆者が丁寧に解説していきます!

マダコの締め方

目と目の間のやや下の部分がマダコの急所です。

その位置をハサミでカットしたり、アイスピックを刺したりすると

赤かったタコが白くなるので、それが締まった証です。

しっかりと締まっていないと一部が赤いままになることがあります。

そのような場合には、全体が白くなるまでハサミやアイスピックなどの角度を変え入れましょう。

また、持ち帰るときには、氷が直接当たらないようにビニール袋などに入れてクーラーボックスにしまっておくのがおすすめです。

マダコの下処理

まずは、塩もみをするオーソドックスな下処理の方法を紹介します。

①クチバシを取り除く

足を裏返し、中心部にある黒い部分がクチバシです。

周りに包丁を入れ、くり抜くようにして取り除きます。

②目を取り除く

目の上に包丁を入れ、指で軽く押し出すと簡単に外れます。

③内臓を取り除く

丸い胴体に指を入れ、ひっくり返します。

内臓がくっついているので、剥がすようにして取り除きます。

④塩で揉む

胴体を表に返し、ボウルに入れ、タコ1kgあたり大さじ1杯ほどの塩を入れます。

ゴシゴシと揉むようにすると、ぬめりが取れます。

足は1本ずつ、しごくように揉むといいでしょう。

タコの表面がヌルヌルとしなくなったら、ぬめりが取れた証です。

⑤水で洗う

ぬめりを取るために、流水で洗います。

水が濁らなくなるまで丁寧に洗っておきましょう。

水洗いをしてもぬめりが取れない場合には、再度塩揉みをする必要があります。

⑥熱湯で茹でる

最後に熱湯で茹でます。

まずは足先だけを熱湯に数回出し入れして、きれいに丸まらせます。

足が丸まったら、胴体を入れます。

加熱しすぎると固くなるため、柔らかく仕上げたい場合は1kgで1分ほどを目安に、様子を見ながら加熱しましょう。

茹で上がったらザルやバットにあげ、粗熱を取り除いてから冷蔵庫に入れておきましょう。

茹でたタコは冷蔵庫で3日ほど日持ちしますが、なるべく早めに食べるのがおすすめです。

冷凍してヌメリを取る方法も

すぐに食べない分は、釣った状態でそのまま冷凍しておくのがおすすめです。

冷凍すると流水で洗うだけでぬめりが取れて、下処理をより楽に行えます。

また、冷凍することで筋肉の繊維が破壊され、食感が柔らかくなります。

冷凍する方法は、水道水などで洗わず、内臓もある状態で袋に入れて冷凍庫に入れるのみ。

解凍するときには冷蔵庫に入れ、ゆっくりと解凍させます。

解凍後にクチバシ・目・内臓を取り除き、流水で軽く洗ってから茹でましょう。

美味しく仕上げるためのコツ

茹でる前に塩をしっかり流す

塩揉みのあとは、流水で塩をしっかり洗い流してから茹でましょう。

塩が残ったまま茹でてしまうと、タコの表面に塩味が強く残ってしまい、仕上がりが塩辛くなることがあります。

また、茹で汁をタコ飯を炊く際に活用する場合も注意が必要です。

塩分が溶け出して茹で汁全体がしょっぱくなり、味付けが難しくなってしまいます。

茹でる前のこのひと手間が、タコの風味やほかの料理の仕上がりが大きく変わってきますよ。

柔らかくするために叩く

硬いのが苦手だという人には、茹でる前にすりこぎや水を入れたペットボトルなどで叩くのがおすすめです。

叩くことで筋繊維が壊れ、より柔らかな食感に仕上がります。

ただし、強く叩きすぎると皮が破れてしまったり、タコ本来の食感が損なわれたりするため、適度な力で叩くようにしましょう。

下処理次第でグッと美味しくなります!

マダコは少し手間をかけて下処理をするだけで、風味も食感も大きく変わります。

塩揉みや茹で方の工夫次第で、プロのような仕上がりも可能です。

釣ったその日のうちに美味しく食べるもよし、冷凍して後日じっくり楽しむもよし。

ぜひご自身でさばいて、その美味しさを味わってみてくださいね!

マダコの美味しく味わえる!アングラーズおすすめレシピはこちら

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わたしが書きました

山下 洋太

山下 洋太

釣り歴20年以上のフリーライター。シロギスやメバルのような小型魚からキハダマグロのような大型魚まで、なんでも狙うスタイルで船釣りを楽しんでいます。また、元料理人で釣った魚を調理するのも楽しんでおり、その魅力を発信するべく執筆活動をしております。

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