ANGLERS釣船予約

公開 2024年11月28日更新 2024年11月29日

アニサキスの見つけ方!釣り人必見のあのアイテムも紹介

釣り人なら一度はその名前を聞いたことがあるであろうアニサキス。

アニサキスとは、海洋生物に寄生する線虫の総称です。

長さは2〜3cm、幅は1〜1.5mmほどで、白色をした糸のような見た目をしています。

アニサキスと聞くと、「アジとか、サバとかに寄生する寄生虫でしょ!?」という人が多いはず。

しかし、東京都健康安全研究センターの調査によると、アカムツやタチウオ、サワラなど、意外な魚からもアニサキスが検出されたとのこと。

釣りものとして人気が高いヒラメやイサキなどの魚から検出されたデータもあり、多くの釣り人も気をつけないといけない問題です。

アニサキスを食べるとどうなる?

アニサキス

アニサキスが寄生した生の魚を食べると、アニサキス症を発症する可能性があります。

そのアニサキス症には、胃アニサキス症と腸アニサキス症の2種類。

胃アニサキス症は、アニサキスが胃の壁に突き刺さって発症し、食後数時間から十数時間後にみぞおちの痛み、悪心、嘔吐が発生します。

一方、腸アニサキス症は、アニサキスが腸の壁に突き刺さって発症し、食後十数時間後から数日後に下腹部痛、腹膜炎症状が発生するのが特徴です。

これ以外には、アニサキスに対するアレルギー反応を示す場合もあり、アナフィラキシーショックの原因になることもあるとのこと。

「もしかしたらアニサキスにあたったかも......」と少しでも思ったら、速やかに病院を受診しましょう。

アニサキスを予防するには?

サバとアジ

アニサキスを死滅するのに効果的と言われているのは、冷凍と加熱2つです。

厚生労働省では、冷凍する場合にはマイナス20℃で24時間以上、加熱する場合には中心温度70℃以上、または60℃なら1分を推奨しています。

これらをするとアニサキスは死滅し、アニサキス症が発症する可能性を低減します。

ただし、家庭用冷蔵庫の冷凍室はマイナス18℃ほどで、厚生労働省が定める基準には温度が不十分です。

また、釣ってすぐに内臓を出すのも効果があるとの声を耳にしますが、これも注意が必要。

生きた状態でも身にアニサキスが侵入し、内臓を素早く取り出しても意味をなさない、なんてこともあります。

こう聞くと、アニサキス対策はなかなか難しいと感じる人が多いはず。

しかし、手軽にできる対策方法もあります。

それはアニサキスを見つけて取り除く方法です。

近年では、アニサキスを見つけ出すのに役立つアイテムも販売されているので、チェックしておきましょう。

アニサキスの見つけ方

アニサキスの大半は、内臓およびその周辺の身に潜んでいます。

したがって、アニサキスを探すときには、内臓と腹部の身を注視しましょう。

自宅でもできる手軽な見つけ方には、目視、ブラックライトを使用する、の2パターンがあります。

◾️目視には限界がある

目視には限界がある

アニサキスを見つける方法として真っ先に上がるのが目視です。

ただし、目視で見つけ出すのは、かなり困難を極めます。

特に難しいのが白身魚。アニサキスの白色と身の色が同化し、一目で見つけ出すのは難しいでしょう。

また、アニサキスがいる周辺の身の色が変わっている場合もあり、その色の変化を見つけ出す方法もありますが、この見つけ方には慣れが必要です。

アニサキスを発見する確率を上げるためには、道具に頼ってみるのもいいかもしれません。

◾️ブラックライトだと見つけやすい

ブラックライト

近年では、アニサキス専用のブラックライトも登場しています。

アニサキスは特有の蛍光物質があり、ブラックライトを当てると発光します。

発見率100%とまではいかなくとも、目視よりもはるかに見つけ出せる確率が向上するでしょう。

ここからはブラックライトを実際に使用してみた様子を紹介します。

三枚おろしにしたサバ

こちらは三枚におろしたサバの画像。一見アニサキスがいなさそうですよね。

室内のライトを消し、より見えやすい状態にしてブラックライトを照射してみると......。

サバにブラックライトを当てた様子

白く光っているのが見えますよね。

これがアニサキスです。

アニサキスをピンセットで取り出す

実際に取り出してみると、

サバから出てきたアニサキス

3匹のアニサキスが出てきました。

ヒラメの切り身

そのほかには、身が白くてアニサキスと同化しやすいヒラメ。

ブラックライトを当てた様子

目視ではアニサキスがいなさそうですが、ブラックライトを照射してみるとなにか光っているものが。

ヒラメから出てきたアニサキス

取り出してみると、やっぱりアニサキスが。

白身の魚であっても見つけやすく、これならかなりの確率でアニサキスを取り除けそうですね。

アニサキスライト

今回使用したブラックライトは、釣り用のヘッドライトで人気が高いハピソンと究極の血抜きでお馴染みの津本式がコラボして作られた、その名もアニサキスライト。

通常のブラックライトよりもハイパワーで、明るい室内でもアニサキスが見つけやすいのが魅力です。

完全防水仕様で水回りでも使用でき、汚れてしまったときの丸洗いにも対応。

しかも実売価格は4,000円ほどとそこまで高くなく、手軽にアニサキス対策ができるのも嬉しいポイントです。

より高確率でアニサキスを発見して取り除きたい人は、アニサキスライトを購入してみましょう。

▼今回使用したアニサキスライトはこちら

「アニサキスライト」~Hapyson×津本式コラボ~

アニサキス対策をして魚を美味しく食べよう

アニサキスが潜むことが多いアジ

魚の種類にもよりますが、釣り魚をより安全に食べるためには、アニサキス対策を施したほうが安心です。

家庭で行うアニサキス対策としては、加熱する、見つけて取り出す、の2つが行いやすいでしょう。

見つけて取り出す場合には、目視ではなくてよりアニサキスを見つけやすいブラックライトを使用するのがベター。

ブラックライトを使用して、アニサキス対策をしっかりと行い、釣った魚を美味しく食べましょう。

▼関連記事

アジの捌き方はこちら

イサキの捌き方はこちら

わたしが書きました

山下 洋太

山下 洋太

釣り歴20年以上のフリーライター。シロギスやメバルのような小型魚からキハダマグロのような大型魚まで、なんでも狙うスタイルで船釣りを楽しんでいます。また、元料理人で釣った魚を調理するのも楽しんでおり、その魅力を発信するべく執筆活動をしております。

新着コンテンツ

コンテンツを探す