愛知県と三重県の間にあり、東京湾、大阪湾に並ぶ大規模な内湾の伊勢湾。
伊勢湾は船釣りが盛んに行われており、シーバス、サワラなどさまざまなターゲットが狙えることでもその名が知られています。
その中でも春から初夏にかけて人気があるのがルアーで狙うマゴチ釣り。
なんでも伊勢湾はマゴチの魚影が濃く、60cmオーバーの大型の実績が多数あるんだとか。
今回は愛知県知多市から出船するBlueHaze(ブルーヘイズ)に乗船し、伊勢湾のマゴチ釣りに挑戦してきました。
BlueHazeでは『伊勢湾スプリングマゴチカップ2025』を開催中!

BlueHazeでは、苅屋漁港から出船するオールレイドと共同で『伊勢湾スプリングマゴチカップ2025』を開催中です。
期間は2025年6月10日まで。
マゴチ1匹の長さ勝負で、上位入賞者にはリールやロッドが賞品として用意されています。
エントリー料は1,000円とのことなので、ぜひ参加してみてくださいね!
快適なボートで伊勢湾を満喫できる『BlueHaze』

BlueHaze・箕浦宏船長が操縦するのは、ヤマハ製のフィッシングボートであるSR-X。

小回りが効く20ftサイズながらも安定感があり、多少の波ではバタバタと船底が海水面を叩かずに快適に乗船できます。


また、SR-Xの最大の特徴ともいえるのが船首付近にある広々としたトイレ。
身長174cmの筆者が入ってもこの通り。
扉を閉めれば完全個室となり、室内にはライトもついているので、ご家族連れでの釣行にもぴったりです。

操縦席の前にあるのはホンデックス製、ガーミン製の魚探が2画面。
ガーミンの魚探には、伊勢湾のように浅い水域で活躍する振動子のGT56UHDが接続されているというこだわり仕様です。

船の前方にはGPS情報を元に船をスポットロックできるミンコタも装備。

さらには、20ftサイズの船としては大きめの130馬力のエンジンを積んでおり、抜群の走行性能を備えます。
船速が速く、移動時間を短縮できるのも特徴です。
今回は、快適性、機能性、走行性のバランスに優れた船に乗って、伊勢湾のマゴチ釣りを堪能します。
いざ出船!近場のポイントからスタート

今回は午後から出船するプランを利用し、予定時間になったらいざ出船します。
船着場から約10分、水深9mほど、名古屋港内のポイントに到着しました。

今回用意したのはボートシーバス用のタックル。
ラインはPE1号をメインに、その先にはフロロカーボンリーダー20lbを結びました。
まずは35gのジグヘッドに、90mmのワームをセットしたジグヘッドリグでマゴチを狙います。
釣り方は、ロッドを煽ってジグヘッドリグを左右に飛ばすように動かすワインドから試してみます。

まずはキャストし、

着底させてからロッドを2〜3回ほど煽り、また着底させるのを繰り返します。
船下までルアーが来たら回収し、またキャストするのが一連の流れです。
乗船したのは、伊勢湾マゴチシーズンイン目前の4月上旬。
水温がまだまだ低く、とにかく1匹釣りたいところです。
船長が細かく船を動かして、船が流れるコースを変えつつマゴチの反応を探ります。

すると、船では40センチ後半のマゴチが上がりました!
それから20分ほどしたところで、筆者にも大きなアタリがあり、ようやくヒット。
大型のマゴチを思わせる強い引きです。
しかし、あと少しというところで無念のフックアウト......。
悔しすぎます。

船長がうまくポイントに船をつけて、マゴチのアタリがあった付近を数回流すもののアタリは得られず。
船長から大規模河川の河口に行ってみましょう、との提案があって移動することとなりました。
船が走り出すと、キャビンのないオープンボート特有の気持ちよさを体感。
船速が速く、体に潮風が当たる非日常を味わえます。
木曽三川のポイントで本命出るか?

次にやってきたのは水深2〜3mほどの浅場。
引き続き、35gのジグヘッドに90mmのワームで反応を探ります。
風、潮の流れに任せて船を流すドテラ流しで広範囲を探りますが、なかなか反応は得られません。
終了時刻まであと30分ほど、船長から最初のポイントへ戻ってみましょう!との合図で移動することとなりました。

移動してからもなかなか反応がなく、厳しい状況が続きます。
昨年は4月上旬にマゴチが釣れていたとのことですが、今年はまだ本格的なシーズンは始まっていないようですね......。
そんな中、無念の終了時間を迎えてしまいました。
船長、いろいろなポイントを回ってもらったのにすみません......。
次回は最盛期にリベンジをしたいと思いつつ、出船場所へと戻ることとなりました。
船長インタビュー

今回、伊勢湾のマゴチ釣りを案内してくれたのは、BlueHaze・箕浦宏船長。
もともとオカッパリでの釣りを楽しんでいたものの、仲間が所有する船に乗って釣りをしてから船釣りにどっぷりハマり、3年前に釣船を始めたようです。
釣りが上手いだけでなく、気さくでトークが面白いと評判の船長にお話を伺いました。
ーー船長、今日はありがとうございました!
まだ、マゴチのハイシーズンではなく、厳しい一日となってしまいました。
あのバラシが本当に悔やまれます......涙
リベンジさせてください!!
船長:ありがとうございました!
昨年は4月にマゴチに釣果が出ていましたが、今年はまだ本格的なシーズンインとはなっていない状態です。
5月に入るとシーズンが本格的に始まり、まとまった釣果に期待できると思うので、そのときにぜひまた来てほしいですね!
ーー最盛期になると、結構数釣りもできるんですか?
船長:自然相手なので確実に釣れるとか、たくさん釣れるとかは言い切れませんが、3人で50匹釣れたこともあります。
「またアタリがあった!」「また釣れた!」と声が上がるようなときもあるので、ぜひ挑戦してみてほしいですね!
ーー今度は最盛期に来ます!
伊勢湾はマゴチの好フィールドとしてメディアに取り上げられることが多いと思います。
ズバリ、伊勢湾マゴチの魅力はどんなところでしょうか?

船長:数が釣れるだけでなく、釣れるサイズが良いところも伊勢湾マゴチの魅力ですね。
ちなみに、BlueHazeでのマゴチ最高記録は67cmです。
ーー大型マゴチを狙いたい人には、絶好のフィールドというわけですね!
元料理人である筆者的には、釣りが楽しいのはもちろん、食べて美味しいところもマゴチの魅力だと思っています。
船長的には、マゴチ釣りのどのようなところに魅力を感じていますか?
船長:マゴチ独特のアタリの気持ち良さ、引きの強さに魅力を感じています。
マゴチは頭を振る魚で、ロッドを叩くように引くのでみなさんにも味わってもらいたいです。
また、上質な白身で食べて美味しいのもやはり魅力といえますね。
腹骨を取るのが少し難しいため、お腹から下の部分を刺身、お腹の部分を煮付けにするのがおすすめです!
ーーマゴチの刺身、煮付け、絶対に美味しいですね!
そんな魅力的なマゴチ釣りですが、専用ロッドが少なく、タックル選びに迷う人も多いと思います。
BlueHazeさんでマゴチ釣りをする場合、どのようなタックルを持っていったらいいでしょうか?
船長:確かに、マゴチ専用ロッドは数が少なく、タックル選びは迷いどころかもしれませんね。

流用するならシーバスロッドのML〜Mクラス、長さは取り回しが良い7ft以下がおすすめです。

リールはC3000〜3000番、ラインは0.8〜1号に4〜5号のリーダーをセットしておきます。
ジグヘッドの重さについては、伊勢湾では20〜35gほどを使用することが多いようですが、当船では35gがおすすめです。
マゴチは底に潜んでいる魚で、底が取れないとなかなか釣れないので確実に底が取れる重さを使用するということです。

また、ワームはワインド対応のものから、スイミングパターンと呼ばれる釣り方では4インチ前後のシャッド系ワームを使用します。
このあたりを用意していただければ、BlueHazeでのマゴチ釣りを存分に楽しめますよ!
ーーこれなら専用ロッドを持っていない人でも、BlueHazeさんで安心してマゴチ釣りに挑戦できますね!
今回はマゴチ釣りでしたが、そのほかにどのような釣りを楽しめますか?

船長:一年を通してさまざまなターゲットを狙えるところも伊勢湾の魅力の一つです。
年間を通してシーバス、春や秋にはサワラ、ブリ、夏になるとマダコが狙えます。
また、ナイトゲームではシーバス、カサゴ、キジハタ、ソイ、時期によってはアジやメバルも楽しめますよ!
ーー魅力的な釣りばかりですね!
このような釣りを楽しみたい初心者の人も多いと思います。
BlueHazeさんには、初心者も乗船できますか?
船長:うちの船は初心者大歓迎で、お子様をお連れのお客様も大歓迎です。
ちなみにですが、同伴女性とお子様は乗船料無料とさせてもらっています。
また、無料のレンタルタックル、レンタルライフジャケットを用意しているので、お気軽にお越しください!
ーーこれから釣りを始めたい人にもぜひ乗船してみてほしいと感じました。
今回乗船してみて、船もすごく快適に感じましたが、その点もBlueHazeさんの売りといって良いでしょうか?
船長:この船で釣船をはじめようと思ったのは、安全性が高いからです。
サイズの割に揺れが少なく、快適に釣りを楽しめると思います。
そのほかには、チャーターをメインにしており、自由に釣りを楽しめるところも売りですね。
予約したときはマゴチ狙いの気分だったけど、やっぱり朝になったらシーバスが狙いたくなった、そんなときでもすぐに狙う魚種を変えていただけます。
ご要望には最大限応えるので、お気軽にご相談ください!
ーー最後に、読者のみなさんに一言いただけますでしょうか?
船長:釣りは自然相手の遊びで、必ず釣れるとは言い切れません。
しかし、船の上は非日常的な空間なので、その気持ちよさを体感してほしいです。
普段はオカッパリしかしていない人でも、私のようにひとたび船に乗ったら世界が変わります。

名古屋港の景色を船から眺めるというのもぜひ味わってもらいたいところです。
みなさんのお越しをお待ちしております!

気さくで優しく、面白く、釣りに詳しい箕浦船長が案内してくれるBlueHaze。
愛知県内の人も、県外の人も伊勢湾の釣りを仲間内で満喫したい人は、ぜひ乗船してみてくださいね!
▼関連動画
マゴチハンター伊勢さんが解説するマゴチロッド5選の動画はこちら
▼関連記事






.png?fm=webp&w=828)














.png?fm=webp&w=828)