昭和58年に創業し、長い歴史がある久里浜港・平作丸。
タチウオ釣りを楽しめる釣り船として名前が知られていますが、実はそのほかにも魅力的なプランを用意しているんです。
それが『ゴモク』という釣りもの。
コマセを使用した釣りで、なんでも、荒磯の王者ともいわれる高級魚のイシダイが船から手軽に狙えるんだとか!
そのほかにも、マダイやクロダイ、イサキ、ウマヅラハギなど、美味しい魚が釣れるようです。
今回は、そんな情報を聞きつけた筆者が実際に平作丸のゴモクに挑戦し、その魅力をレポートします。
平作丸へは、横浜横須賀道路の佐原ICより約15分。
電車の場合には、JR横須賀線の久里浜駅、京浜急行の京急久里浜駅からタクシーで約10分でアクセスできます。
乗船の流れ
ファミリーマート久里浜港前店の手前を曲がり、
久里浜港の隣にある駐車場に車を停めます。
車から降りて、港まで徒歩で移動します。
横断歩道を渡り、門を通過した先が港です。
この日の乗船開始時間は5時。
それよりも前に到着した場合には、船の横にある看板(釣りもの別)の前にクーラーボックスを一列に並べて置いておきます。
船長が到着して乗船開始時間になったら、クーラーを並べた順番に好きな座席を取ります。
なお、好きな座席を取りたい場合には、船長が到着する際に必ず看板の前にいるようにしましょう。
また、座席の位置にこだわらない人、貸切の人は、6時前には港に到着しておきましょう。
この日の受付開始時間は5時半です。
受付所で料金を支払い、乗船券を受け取り、乗船名簿を記入し
乗船券を受け取ります。
なお、乗船、受付の開始時間は季節によって変わる可能性があるので、アングラーズ釣船予約の釣りプラン紹介ページや平作丸公式サイトで確認しておきましょう。
受付が終わったら乗船し、自分の座席に座ります。
船長が乗船券を回収しにきます。
乗船券にはレンタルタックルや氷など、オプションで購入したものが記載されています。
念の為、乗船券を渡す際に、何が必要か伝えるようにしましょう。
また、ゴミ袋を配っているので、ゴミはまとめて入れて持ち帰りましょう。
あとは出船まで準備をして待つだけです!
ここまでが乗船の流れです。
何かわからないことがあれば、船長やスタッフに聞いてみましょう。
使用するタックル
今回用意したのは、船で汎用的に使用できるライトゲームロッドに、PE2号300mを巻いた1000番サイズの電動リールをセットしたタックル。
イシダイやウマヅラハギなどの細かなアタリを捉えるために、7:3のやや先調子のロッドをセレクトしました。
天秤は片天秤でアーム長が50cmのもの、ビシは平作丸指定でサニービシのFL80号。
仕掛けは平作丸の受付で販売されているオリジナルのもの、船で購入できるイシダイ五目用のものを使用。
また、ビシに入れる撒き餌、針につける付け餌ともにオキアミを使用します。
実釣レポート
定刻の6:50に離岸し、7時になったら久里浜港から沖に向かって船が走り出しました。
それから10分ちょっとほど。
久里浜沖に浮かぶあしか島の周辺の45m前後のポイントに到着しました。
船長の合図があり、釣りスタートです!
まずは釣り方から。
ビシが着底したら仕掛けの長さ分ラインを巻き取り、2回ほどロッドをしゃくってコマセを撒きます。
ロッドをゆっくりと1mほど立て、撒いたコマセと仕掛けを同調させます。
これを1セットとして、指示棚の上限まで繰り返したら仕掛けを回収し、コマセを詰め直して再度投入するのが一連の流れです。
この日は底から4〜8mが指示棚だったので、その間で1m感覚で5回コマセを撒いて誘います。
そのように誘っていくと、コマセを撒いてロッドを立てる途中で細かなアタリが!
しかし、なかなか針に掛かりません。
船長から「イシダイが1枚上がりましたよ!」とアナウンスがあり、さらに集中します。
すると、また細かなアタリがあり、ようやくヒット!
ラインを巻き上げると縞模様の魚が上がってきました。
リリースサイズながらも早速1枚目のイシダイをキャッチ!
平作丸では、資源保護のために21cm以下のイシダイをリリースするルールを設けています。
リリースサイズかどうか判断がつかない場合には、船長に聞いてみましょう。
今度はキープサイズと意気込んで再度仕掛けを投入します。
すると底から5mの位置でアタリがあり、またまたヒット!
ゴンゴンと叩くような引きで、さっきよりも大きそうな予感です!
水面に上がってきたのは30cmちょっとというところでしょうか!
キープサイズのイシダイをキャッチしました。
同乗したアングラーズスタッフはソウダガツオを釣り上げていました。
そこからはアタリがなかなか得られず、浦賀水道の出入り口付近へと移動することになりました。
ここは水深35mほど、同じような釣り方で反応を探っていきます。
すると、またまたアングラーズスタッフのロッドに反応が!
いいサイズのウマヅラハギをキャッチしたようです!
周りの釣り人も同様にポツポツとウマヅラハギをキャッチしている模様。
しかし、筆者にはフグ、ベラなどのゲストが連発し、なかなかヒットせず。
周りの釣り人も沈黙が続き、船長からアナウンスがあり、移動することとなりました。
やってきたのは、70mほどとやや水深があるポイント。
周りにはマダイを狙ってる船が見受けられ、マダイが釣れるかもと期待が高まります。
また同じ釣り方で探って行くと、今までよりも大きめのアタリ。
もしかして、と思いつつラインを巻くと見えてきたのはピンクの魚体!
600gほどのマダイをキャッチしました。
それからはフグの猛攻に遭い、仕掛けが切られる場面が多数。
浦賀水道出入り口付近へと移動してみることになりました。
時間は12時半。
あと残り時間は1時間ちょっとといったところでしょうか。
あと少しなにか釣れればとの思いで釣りに集中します。
すると仕掛け投入直後にアタリがありヒット。
30cmほどのホウボウが釣れました。
その直後に同船した方に良型のクロダイが釣れた模様。
撮影をしてすぐに仕掛けを落とすと、筆者にも大きめのアタリがあってヒット。
45cmの良型のクロダイが上がりました!
ここで残り時間は残りわずか。
朝イチにイシダイが釣れたポイントへと戻ってみることに。
なかなかアタリがなく、諦めムードが漂う中、細かなアタリがあってようやくヒット。
リリースサイズながらも、またまたイシダイの姿を拝められました。
ここでタイムアップ。
キープサイズのイシダイ、マダイ、クロダイ、ホウボウを1匹ずつキャッチして納竿となりました。
船長インタビュー
今回ゴモク釣りを案内してくださった平作丸・長尾勇武船長にお話を伺いました。
ーー船長、今日はありがとうございました!
釣り仲間から平作丸さんのゴモク、面白いよと聞いていましたが、本当に楽しめました!
平作丸さんのゴモク釣りってどんな特徴がありますか?
船長:イシダイをメインにいろいろな魚が狙えるところが特徴ですね!
東京湾周辺でイシダイを狙える釣り船は少なく、イシダイを船から狙いたいという多くの釣り人のみなさんにご乗船いただいています。
また、棚さえ合わせれば、少し仕掛けの長さを変えたり、釣り方を工夫したりしてイシダイ以外のターゲットを狙えるのも面白いところですよ!
ーー私としてはイシダイを含む、いろいろな魚が手軽に狙えるところに魅力を感じました!
平作丸さんのゴモク釣りでは、イシダイ以外にはどのような魚が釣れますか?
船長:イシダイ以外には、マダイ、クロダイ、ウマヅラハギ、イサキ、イナダなどが釣れます。
場所によって少し変わるので、そういったところもぜひ楽しんでいただきたいですね!
ーーどれも魅力的な魚ばかりですね!
美味しい魚が狙えるゴモクに挑戦したい初心者の人も多いと思います。
初心者の人でも楽しめますか?
船長:もちろん楽しめますよ!
レンタルタックルの用意もありますし、釣り方のレクチャーも行います。
ぜひお気軽にお越しください!
ーー釣り方がそこまで難しくないので、初心者の人にもぜひ挑戦してもらいたいと感じました!
シーズンはいつからいつまででしょうか?
船長:シーズンは冬から春までですね。
その中でもイシダイが釣れやすいのは12〜2月くらいです。
イシダイを釣ってみたい人は、ぜひお早めにご乗船くださいね!
ーーイシダイを釣りたい人はお早めにということですね!
平作丸さんでは、ゴモク以外にどんな釣りものがありますか?
船長:一年を通してタチウオが楽しめます。
そのほかには、マダイ、クロダイ、ワラサ、イサキなど、四季折々のターゲットを狙って出船します。
ーーそれでは最後に読者のみなさまにひとこといただけますでしょうか?
船長:平作丸ではタチウオをメインに、今回のゴモク以外にも楽しい釣りものを多数用意しています。
ぜひ久里浜へ気軽な気持ちで遊びにいらしてくださいね!
取材日にもタチウオ船が出船しており、みなさんたくさんのタチウオを釣っていらっしゃいました!
ゴモクはもちろん、タチウオなど、久里浜周辺の海で釣りを楽しみたい人は、ぜひ訪れてみてくださいね!
▼今回乗船した平作丸について
▼平作丸のゴモクの釣りプランはこちら
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