タチウオは夏に数釣りのハイシーズン、冬に大型が釣れるハイシーズンを迎え、盛り上がりを見せる船釣りで人気のターゲットです。
近年では、一年を通して楽しめるターゲットとしても人気を集め、東京湾や大阪湾などを中心に各地で専門で狙う釣り船が増えています。
タチウオを狙う船釣りは、「深場で釣りが大変そう」「誘い方が複雑で難しそう」と躊躇している人も多いはず。
しかし、タチウオ釣りは、釣り方が簡単で初心者でも十分に楽しめます。
そんなタチウオの釣り方には、ルアーで狙うジギング、エサで狙うテンヤ、天秤があります。
今回は、その中から初心者でも簡単に楽しめる東京湾の天秤タチウオにフォーカスして紹介します。
必要になる道具から釣り方まで詳しく解説するので、釣行前にチェックしておきましょう。
初心者には東京湾の天秤タチウオがおすすめ
これから東京湾でタチウオ釣りを始めたい人や、船釣りの経験が少ない人は、天秤仕掛けを使用したタチウオ釣りから始めるのがおすすめです。
天秤仕掛けを使用したタチウオ釣りは、東京湾で定番で、多くの釣り人から人気を集めています。
ルアーを使用するジギングは、ジャークと呼ばれる誘い方が必要で、かつメタルジグをたくさん用意する必要があります。
テンヤはエサ付けが難しく、アタリに対してしっかりとアワセをする必要があり、釣りの難易度としてはやや高めです。
その一方、天秤仕掛けを使用するタチウオ釣りは、エサ付けがそこまで難しくなく、テンヤのような大きなアワセは不要。
また、ジギングより釣り方が簡単なのはもちろん、仕掛けの購入費用も安く収まります。
釣り自体の難易度はもちろん、費用面においても天秤仕掛けのタチウオ釣りが初心者にはおすすめというわけです。
◾️東京湾の天秤タチウオ用のタックル
タチウオ釣りに使用できるロッドやリールなどをレンタルできる釣り船もあります。
まずはレンタル品で挑戦し、ハマったら道具の購入を検討しても良いでしょう。
しかし、最初から自前の道具でタチウオ釣りをしたい人もいると思います。
そこで、東京湾の天秤タチウオではどのような道具が必要になるか、具体的に紹介します。
◾️ロッド
ロッドは天秤タチウオ専用ロッドを使用するのがベスト。
また、船釣りで汎用的に使用したい場合には、船用のライトゲームロッドを選択するのもいいでしょう。
長さは1.8〜2mほど、硬さは40〜60号のオモリに対応するものが最適。
調子は7:3、8:2などの穂先のみが曲がりやすく、仕掛けを操作しやすい先調子がおすすめです。
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シマノの低価格帯のライトゲームロッドで、天秤タチウオ以外にもアマダイ、LTアジなどに流用でき、初めて購入する船釣り用のロッドとしてもおすすめです。
◾️リール
リールは電動リールがおすすめですが、夏は40〜50mほどの浅場を狙うので、手巻きリールを選ぶのもいいでしょう。
サイズはともにPEライン1〜2号を200m以上、できれば300m巻けるものが最適です。
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水深がわかるカウンター付きリールの低価格帯モデルで1万円台で購入できますが、作りは本格的で天秤タチウオにもその性能を発揮します。
シマノが販売する低価格の電動リールで、電動リールを初めて購入する人にもおすすめです。
◾️ライン
リールに巻くラインはPEライン1〜2号を200m以上。
釣り船によって太さが指定されている場合もあるので、購入する場合には事前にチェックしておきましょう。
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ダイワ UVF PE デュラセンサー X4 +Si2 1.5号 200m
耐摩耗性、耐久性が高いPEラインで、天秤タチウオにも安心して使い込めます。
◾️仕掛け
仕掛けには船用の天秤仕掛けを使用します。
天秤は腕の長さが25cm前後の片天秤。
その先には天秤タチウオ用の1本針仕掛けを使用します。
2本針もありますが、仕掛けが絡んだり、2匹ヒットしたときに扱いが大変だったりするので、まずは1本針がおすすめです。
また、針のサイズは1/0または2/0で、釣れるタチウオが小さいときは1/0、大きいときには2/0のように使い分けるのがいいでしょう。
◾️エサ
エサは釣り船が用意するコノシロやサバの切り身を使用します。
エサは冷凍で溶けると身崩れを起こし、針からズレやすくなります。
そのままでも使用できますが、身崩れが気になる場合には、アミノ酸を含む液体で締めるのがおすすめです。
天秤タチウオの釣り方
◾️エサをつける
まず、切り身の腹側の端に近い位置の中心に身から針を刺します。
刺した身を針の軸まで通し、針の軸を中心にして切り身を180°回します。
皮側の中心に針を刺します。
刺した身を針の軸まで移動させ、先ほどと同様に針の軸を中心にして切り身を180°回します。
身の中心に針を刺します。
針の軸に対してまっすぐになるように整えます。
切り身の中心に針が通り、平らな状態であればうまくエサつけができた証しです。
エサの中心に針が通っていなかったり、
凹凸があったりすると、水中でエサが回転したりすると、タチウオに違和感を抱かせたり、仕掛けがヨレたりするので注意が必要です。
◾️仕掛けをタナまで沈める
仕掛けを船下に投入します。
船長から狙いのタナ(水深)が指定されるので、その指示ダナの下限まで仕掛けを沈めます。
例えば、50〜40mと指示があった場合には、50mまで仕掛けを沈めましょう。
◾️指示ダナの上限まで誘い上げる
指示ダナの下限にある仕掛けを指示ダナの上限まで誘い上げます。
誘い方はさまざまありますが、ロッドをちょんちょんと上下に数回動かして、数秒止めてアタリを待ち、リールのハンドルを1回転させてまたロッドをちょんちょんと動かすのを繰り返します。
この一連の流れを繰り返し、指示ダナの上限まで上げたらまた下限まで沈めます。
その日によってロッドを大きく動かしたほうがいいとき、ゆっくりと動かしたほうがいいときなどがあるので、さまざまな誘い方を試してみましょう。
◾️アタリがあって重みが乗ったらあわせる
ロッドを通して「コツコツ」と手に伝わってきたり、ロッドの穂先に変化が出たりしたらそれがタチウオのアタリです。
小さなアタリのときにあわせると、なかなか針にかかりません。
ロッドがグッと大きく引き込まれたらロッドを立てるようにしてあわせを入れましょう。
タチウオの重みがロッドに乗ったらしっかりと針掛かりした証しです。
ロッドを立てた状態でリールを巻き、水面まで引き上げましょう。
◾️仕掛けを掴んでタチウオを船内に取り込む
天秤が水面まで上がってきたらまずオモリを掴み、ロッドを船縁に置き、仕掛けを手繰ります。
タチウオが水面まで上がってきたら一気に引き上げて、船内に取り込みましょう。
タチウオの歯には要注意
タチウオは鋭い歯を持つため、素手で触るのは危険です。
釣れ上がったときには、魚バサミで頭付近をしっかりと掴みましょう。
また、針を外す際には、プライヤーを使うとより安全です。
私は素手で針を外し、怪我をしてしまったことがあります。
怪我をするとせっかくの楽しい釣りが台無しになってしまうこともあるので、万全を期して魚バサミ+プライヤーで針を外すようにしましょう。
天秤タチウオを楽しもう
東京湾の天秤タチウオは、初心者でも十分に楽しめる船釣りのが魅力的。
タチウオを簡単に釣りたい人は、天秤仕掛けを使用したタチウオ釣りがおすすめです。
アングラーズ釣船予約では、東京湾のタチウオの釣りプランを多数用意しております。
この機会にアングラーズ釣船予約を利用して、今週末に東京湾のタチウオ釣りに挑戦してみましょう!
東京湾で天秤タチウオを楽しみたい人には、鴨居大室港の五郎丸がおすすめです。
スタッフの人たちの人柄が良く、船釣り初心者でも安心して楽しめます。
東京湾での天秤タチウオに適したレンタルタックルも用意しており、タックルがない人でも挑戦できます。
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