公開 2024年06月02日更新 2024年10月05日

【初めての船釣り】船の予約方法から必要な道具まで完全解説

船釣りに行ってみたいけどハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか?

道具を揃えるのが大変、船酔いが心配、怖い人が多そう、そんな心配を多く抱える船釣り初心者の方のために、予約から乗船までの流れや必要な道具を解説していきたいと思います。

初めての船釣りを検討されている方、これから船に乗ろうと思っている方はぜひ参考にしてください。

そもそも船釣りってハードルが高い気がする

私自身、「船釣りって怖い」という勝手なイメージを持っていました。

船に乗ったら陸には戻ってこれないし、船酔いしたら気持ち悪そうだし、なんかガチムチで屈強なおじさんたちがたくさんいたら嫌だし、釣りが上手い人だけが船に乗ってて下手なことをしたら怒られるんじゃないか....とかそんなことを想像していました。

でも実際に船釣りをしてみるとそんなに怖いものではなくて、むしろ初心者こそ船釣りが釣りを初めてみてもいいのではないかと思うようになりました。

なのでこの記事では、初めて船釣りをする人に安心して楽しんでもらうべく、船の予約から必要な道具まで詳しく解説していきます。

初心者におすすめな船やプラン、船の選び方も紹介していきますのでぜひ参考にしてください。

※屈強なおじさんたちが上裸で釣りをする船もあるし、初心者お断りな雰囲気のある船もあるので船選びは注意が必要です。

船釣りが初心者におすすめの理由

■船釣りについて

船釣りは沖釣りとも呼ばれ、名前の通り、船で沖に出て船上から釣りをする方法のこと。

釣り人の間では「オフショアフィッシング」の名でも親しまれています。

そんな船釣りは個人が所有するプレジャーボートだけでなく、船宿が営む釣り船に乗って楽しめます。

※船宿=釣り船を提供するお店のことで必ずしも宿というわけではない。昔は宿泊できる施設が多かった名残なんだとか。

その釣り船には乗り合い仕立ての2パターンがあります。

乗り合いは知らない釣り人同士が船に乗り、同じターゲットを狙って出船するシステム。

一方、仕立ては船を貸し切って、仲間内で釣りたいターゲットを狙えるシステムです。

このうち乗り合いで出船するのが一般的で、多くの釣り船が乗り合いで出船しています。

■釣り道具をすべてレンタルできる

船釣りには、竿やリールのほかに、仕掛けやオモリ、小物類など、さまざまなアイテムが必要です。

しかし、釣り船によっては、これらのアイテムの多くをレンタルできるところがあります。

中にはレインウェアや長靴、クーラーなどもレンタル用として用意している釣り船も増えています。

これだけのアイテムがレンタルできれば、ほぼ手ぶらでも船釣りを楽しめるでしょう。

ただし、釣り船によってレンタルできるものが異なるので、釣行前に何を用意したらいいか予約時に確認することをお忘れなく。

また、仕掛け類を販売していない釣り船もあるため、この点も釣行前に確認しておきましょう。

■プロが釣り方をレクチャーしてくれる

エサの付け方が合っているのか、竿の動かし方は合ってるのか、そもそも釣り方が合ってるのか悩むこともありますよね。

船釣りではそんな心配は不要です。

その釣りに精通した船長や中乗り(一緒に船に乗ってお手伝いをしてくれるスタッフ)が釣り方をレクチャーしてくれるので、釣り方がわからない方も安心して釣りを楽しめます。

中には、出船前に船長がエサの付け方から、誘い方、合わせ方など、一連の動作をレクチャーしてくれる釣り船もあります。

また、出船後でも船長や中乗りに聞くと、その日の状況に合った釣り方を教えてくれる場合も少なくありません。

細部までレクチャーを受けると、釣れる可能性も当然ながら高くなります。

少しでも気になることがあったら、積極的に船長や中乗りに聞いてみましょう。

■防波堤よりも釣れる確率が高い

防波堤で釣りをしようと考えたとき、どこに行ったらいいかわからない。

釣り場を見つけられたとしても、そもそも魚がいるかどうかもわからない。

そんな悩みに直面することも多いでしょう。

しかし、船釣りでは、船長が魚がいるポイントまで連れて行ってくれるため、確実に魚がいる場所で釣りを楽しめます。

防波堤よりも釣れる確率が高く、釣り初心者でも釣果に期待できます。

また、防波堤からの釣りとは違い、船を走らせて岸から離れた深場も狙えるようになり、釣れる魚種も豊富。

マダイやアマダイのように深場に潜み、堤防からではなかなか釣れない魚を狙いたい場合にも、船釣りに挑戦してみましょう。

船釣りに必要な道具

■防寒着

防寒着は、気温が低い中での釣りを快適にするアイテム。

釣り用の防寒着は、釣具メーカー各社から販売されています。

ウインタースポーツ用の防寒着も流用できますが、釣り専用のものは釣りでの使いやすさに特化しているのが特徴。

中には竿を操作したり、キャストしたりする際の腕の動きを妨げにくい立体裁断を採用しているものもあります。

防寒着というと冬に着用するイメージが強いですが、春や秋でも寒い日には防寒着が必要になることもあります。

出船前は寒くなくても、沖に出ると寒さを感じることもあるため、なるべく厚着で挑むのがおすすめ。

寒くて釣りに集中できなくなることがないように、最初は厚着で暑かったら脱いで温度調整をするようにしましょう。

■履き物

船釣りで意外と盲点になるのが履き物です。

船によっては、船縁にあるホースからポンプで汲み上げた海水を流し続ける場合もあります。

したがって、中に水が浸透しない履き物、または海水が浸透しても不快感を生じない履き物を選ぶのがおすすめです。

また、濡れたデッキは滑りやすいので、滑りにくいソールを選ぶのも重要となります。

定番なのは長靴ですが、気温が高い夏場には防水シューズやサンダルを使用するのもいいでしょう。

ただし、サンダルを選ぶ場合には、足をしっかりと保護できるものを選ぶのがマスト。

肌の露出が多いサンダルは、釣り針が刺さったり、魚の歯やヒレが触れたりして怪我をする危険性が高くなります。

ビーチサンダルのような露出が多いサンダルは、使用しないようにしましょう。

■酔い止め

船釣りに挑戦したいけど、船酔いが心配でなかなか踏み出せないでいる。

そんな方も多いのではないでしょうか。

船酔いしてしまうと、せっかくの休日の楽しみが台無しになってしまうので、船酔い対策は必須です。

船酔い対策として多くの釣り人が使用しているのが酔い止めです。

船酔いが心配な方は、船に乗る前に服用しておきましょう。

酔い止めの中には酔ってから服用しても効果があるものもあるようなので、船にも持ち込んでおくとさらに安心です。

■クーラーボックス

釣れた魚を鮮度が良い状態で持ち帰るためには、クーラーボックスが必要です。

クーラーボックスがないと魚を冷やし込めず、傷んでしまう可能性が高くなります。

特に夏場、春や秋でも一日通して釣りをする場合には、保冷力が高いクーラーボックスを用意しておきましょう。

また、クーラーボックスは釣り中に食べたり飲んだりする飲食物を冷やすためにも役立ちます。

飲食物を冷やしたい場合には、魚用と分けて2つ持ち込むと便利です。

魚を冷やし込むには氷も必要ですが、船宿によっては氷を用意してある場合もあります。

ただし、氷を用意していない船宿もあるので、予約時に確認しておくのがおすすめです。

■ハサミやペンチなどの小道具

釣りには竿やリール、ライン以外にも小道具が必要で、小道具は船宿でレンタルできないことがほとんどです。

特に必要になる小道具はハサミ、ペンチの2つ。

ハサミは糸を切るときに使用するのはもちろん、釣れた魚を締める際にも活躍するアイテムです。

ペンチはプライヤーとも呼ばれ、釣れた魚から針を外したり、ルアーのフックを交換したりする際に使用します。

釣れた魚を安全に掴める魚バサミや飲み込まれた針を外すのをサポートする針外しなどもあると便利。

■あったら釣りが楽になるもの

船上は岸とは異なり、日差しや風を遮るものがないため、風や日差しなどの対策をして挑むことも必要です。

それらの対策として、フェイスタオルや日焼け止め、サングラス、帽子なども用意したほうがいいでしょう。

フェイスタオルは汗や汚れた手を拭くだけでなく、寒い日には首に巻いて保温するなんて使い方もできます

日焼け止めは夏のイメージが強いですが、春や秋でも紫外線が強い日にはマストアイテムです。

サングラスは目に有害な紫外線が入りにくくするのはもちろん、目を物理的に守る効果もあり、怪我をする可能性を低減できます。

帽子は頭部に日光が直接当たるのを防止し、熱中症予防にも効果を発揮するでしょう。

船の予約方法

基本的には乗船したい船に電話で予約をする必要があります。

しかし船長が船に乗っていたり、他のお客さんの対応していたりで電話に出れないことも少なくありません。

そんな時にスマホで簡単に予約できるサービスが『アングラーズ釣船予約』です。

船釣り初心者の方でも安心して楽しめるプランも多数掲載しているので、まずはアングラーズ釣船予約で釣りプランを検索してみましょう。

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乗船までの流れ

■当日の天気をあらかじめチェック

風や波があって出船できるかどうかは船長が判断しますが、釣り人も天気はある程度把握しておいたほうがいいでしょう。

天気を確認する上で気にしたいのが、気温と雨が降るかどうか。

気温が低い場合には防寒着、雨が降る場合にはレインウェアがそれぞれ必要です。

■朝早いので遅れないように

地域や狙うターゲットによっては、出船時間が4時や5時のような早朝の場合も少なくありません。

時間に遅れると、乗船できなくなるだけでなく、出船時間が遅くなってほかの釣り人に迷惑を掛けてしまう場合も。

そのようなことがないように、時間にゆとりを持って出発しましょう。

とはいえ、寝ないで船に乗ると船酔いする可能性が高くなるので、睡眠はしっかりと取って釣りに備えましょう。

■駐車場の場所を確認

現地に到着したら、まずは車を船宿の駐車場に停めるので、駐車場の場所を事前に確認しておきましょう。

船宿のホームページがある場合には、駐車場の場所が記載されている場合があるので要チェック。

記載がない場合には、予約時に確認しておくと安心です。

船宿の中には、一時的に船の近くに車を停めて、荷物を船に積んでから車を駐車場に移動する場合もあります。

そのような導線も合わせて把握しておくと、乗船までスムーズです。

■まずはお店で受付と乗船名簿を記入

お店に到着したら、乗船名簿を記入して受付をします。

乗船名簿のほか、船宿の駐車場を管理するために、車のナンバーを記入する必要がある場合もあります。

間違いがないように、しっかりと記入しましょう。

下船後の場合もありますが、多くの船宿では受付時に乗船料を支払います。

そのため、受付する際には、お財布を忘れずに持っていきましょう。

■船に乗って座席で待機

受付が終わったら、船に乗り込みます。

船と桟橋の間に隙間が空いていることがあるので、足元には要注意です。

船に乗ったら、自分の座席で釣りの準備をしながら待機しましょう。

多くの場合は座席指定なので、必ず自分の座席に座ることも気をつけたいポイント。

座席の決め方は船宿に到着した順に座席番号の札を取ったり、予約順に座席を指定できたりと、船宿によってさまざまです。

札をもらう場合には、札に書かれた番号と船縁に書かれた座席の番号が一致しているか確認してから座りましょう。

いよいよ出船、あとは楽しく釣るだけ

時間になったらいよいよ出船です。船がポイントへ向かっている間は、揺れることがあるので立たずに座っておきましょう。

また、船長からの指示がある場合には、座席ではなく、キャビン内に移動する場合もあります。

キャビンに移動する際には、食べ物を入れたビニール袋や座席に置いたクッションなどが飛ばされないようにしておくことも重要です。

移動中にスマホを見たり、細かな作業をしたりすると、船酔いの原因にもなります。

船が走っている間は遠くを見たり、寝たりして過ごすのがおすすめです。

釣り場に着いたら船長さんの指示で釣り開始

釣り場まで到着したら、船長から合図があるので釣りをスタートしましょう。

スタートの合図とともに水深や魚がいる深さがアナウンスされる場合もあります。

ポイント移動の際にも船長から合図があるので、移動するアナウンスがあったら仕掛けを回収します。

また、帰港のアナウンスがあったら、釣具をある程度片付けておき、キャビンや座席で港に着くまで待ちましょう。

港に帰ってきたからの流れ

■レンタル品の返却

港に帰ってきたら、まずはレンタルしたタックル、バケツなどを返却しましょう。

タックルからは仕掛けを外し、借りたときと同じ状態に戻して返却します。

オモリや天秤などもレンタルしていた場合には、間違えて持ち帰らないように注意が必要です。

また、船上で出たゴミは桟橋にゴミ箱があれば捨てられますが、持ち帰る必要がある場合も。

船宿のスタッフに確認してからゴミを捨てるようにしましょう。

■帰宅の準備

レンタル品を返却したら、次にすることは帰宅の準備です。

船宿で氷を用意してある場合には、ここでクーラーボックスに氷を入れます。

料金が後払いの場合には、下船後に支払うのもお忘れなく。

そして、荷物を持って駐車場へ行き、車に積み込みましょう。

氷の用意がない場合には、港の近くにあるコンビニなどで購入してクーラーボックスに入れておきましょう。

■余裕があったら魚を〆よう

釣れた魚を美味しく食べるためには、釣れてすぐに〆ておくのがおすすめ。

〆る作業の流れは、脳締め→血抜き→神経締めが基本ですが、まずは血抜きをするだけでも十分です。

血抜きの方法は、ハサミやナイフなどでエラの付け根にある太い血管をカットし、バケツに入れて血を流すのが基本。

ほかにもさまざまな方法があるので、やりやすい方法を見つけておきましょう。

ただし、〆る作業は余裕があるときにやるだけで十分。

波が荒くて船が揺れているときに魚を〆ると、船酔いしてしまう可能性も高くなります。

また、船宿によっては、船上で魚を〆るのを禁止している場合もあるので、魚を〆るときには、スタッフに確認してから行うようにしましょう。

■魚はキンキンに冷やそう

釣れた魚の鮮度を保つには、魚をしっかりと冷やし込むことが重要です。

乗船前にクーラーボックスに氷を入れておき、釣り場についたら海水を入れて氷水を作ります。

そして、魚が釣れて〆たら、そのクーラーボックスに投入して冷やし込みます。

また、血抜きをしない場合には、氷水に入れて〆ることも可能です。

帰港後に入れた水を抜き、持ち帰ります。このとき氷が溶けていたら追加しておくのがベスト。

氷がないとクーラーボックス内の温度が高くなり、魚が傷みやすくなります。

魚を美味しく食べるためには、とにかく冷やし込むことを欠かさずに行いましょう。

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。

少しでもみなさんの船釣りデビューのお役に立てれば嬉しいです。

最初から難しい釣り方や魚種を選んでしまうとハードルが高くなってしまいますが、初心者でも楽しめるプランを選べば間違いなく楽しむことができます。

初めての船釣りやファミリーフィッシングにおすすめのプランから、船釣りを始めてみてはいかがでしょうか?

わたしが書きました

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