釣り船が立ち並び、釣りで人気が高い金沢八景。
そんな船釣りのメッカともいえる人気エリアにある『荒川屋』でシロギス釣りに挑戦してきました。
荒川屋までは横浜横須賀道路の朝比奈ICより約10分。
電車の場合は、京浜急行線の金沢八景駅より徒歩約5分で、車でも電車でもアクセスしやすい好立地です。
乗船の流れ
まずは駐車場へ向かいます。
トヨタレンタカー金沢八景駅前店がある角を曲がって、路地に入り、
まっすぐ進んだ先に駐車場があります。
駐車場にはスタッフがいるので、指示に従って駐車しましょう。
車を駐めたら荷物を持って車で来た道を戻り、受付場所まで移動します。
受付場所に着いたら、乗船名簿を記入して受付にいるスタッフに提出します。
乗船料を支払い、釣りをする座席を選択して席の番号が書いてある札をもらいます。
荷物を持って隣にある桟橋へと移動します。
船の準備が整ったら船長から案内があるので、それを待って乗船し、札に書かれている座席に座りましょう。
札は乗船時に船長に渡す、または座席まで回収しにきてくれる場合もあります。
すぐに渡せるようにしておきましょう。
また、氷、バケツ、タオルは桟橋においてあります。
出船する前に釣り座に用意しておきましょう。
ここまでが乗船の流れです。
ちなみに、午前船、1日船は5時半、午後船は11時が受付開始時間となっています。
使用するタックル
当日用意したのは、柔らかめのシロギス専用ロッド。
仕掛けはシロギス釣りで定番の天秤仕掛けだけでなく、胴付き仕掛けも用意。
リールにはPE1号、天秤、胴付きともに2本針を使用します。
実釣レポート
釣行したのは10月中旬。
例年であればやや活性が低くくなり、シロギスの釣果が落ち込みがちな時期ですが、荒川屋の釣果情報を見ると連日好調。
出船前に船長から話を聞くと潮の流れが速いとのことで、いかに仕掛けをシロギスがいる層に入れ込めるかが釣果を左右する状況のようです。
この日は午前船を利用したので7時半になり、いざ出船です。
2つの橋をくぐり、進んだ先には八景島シーパラダイス。
金沢八景ならではの景色を楽しんでいると、船がスピードを上げて沖へと走り出しました。
船を30分ほど走らせ、東京湾の中心に位置する中ノ瀬と呼ばれるポイントに到着。
アナウンスがあり、釣りスタートです。
船長によるとエサのアオイソメは人差し指程度の長さが良いとのこと。
教えもらった通りの長さにして、まずは胴付き仕掛けで釣りを始めてみます。
釣り方はアンダーキャストで軽く投げて、オモリが着底したら10秒ほど待ってロッドをゆっくりと立てて反応を見ます。
オモリで底をトントンと叩いたり、大きくロッドを立てて仕掛けを動かしたりするのが基本的な誘い方です。
潮の流れが速いため仕掛けが流されやすいものの、こまめに誘うと早速アタリが。
開始直後に1匹目をキャッチ。
風、流れともにありますが、仕掛けをうまくコントロールしてシロギスがいる底から20〜30cmほど上の層に入れられるとアタリが得られそうです。
また、同じように誘いながらも、食わせの間を与えるように5〜10秒ほど動かさないようにするとアタリが続々と。
同じ釣り方で30分ほどで5匹のシロギスをキャッチしました。
あまりにも流れが速いと感じ、胴付き仕掛けよりもエサがついた針を沈めやすい全長65cmほどの天秤仕掛けを使用します。
天秤仕掛けでも軽く投げて着底したら、オモリで底をトントンと叩くように誘い、食わせの間を与えてみます。
そのような誘いで試してみると、アタリがあり、仕掛けを変えて早々にシロギスをキャッチ。
胴付き仕掛けでは針がシロギスが潜む層に馴染むまで時間がかかっていたものの、天秤仕掛けでは仕掛けが馴染む速度が早く、テンポよくアタリが得られそうです。
ここまで2時間で20匹ほど。
流れが速い中ではまずまずの釣れ具合です。
アタリが遠のく場面もありましたが、船長がポイント移動を細かく移動しつつ、シロギスがまとまっているポイントを探してくれます。
ポイントが少し変わるだけでも釣れ具合が変わる場面が多数あり、さすがシロギス釣りを熟知する船長と思いつつ釣りを続けます。
ここで時間は10時、残りあと1時間。
さらにテンポアップしていけるように、先ほどよりも10cm短い全長55センチの天秤仕掛けに変更。
仕掛けが馴染むまでの無駄な時間を極力なくし、着底後からすぐに誘えるように工夫します。
この仕掛けにすると着底してからじっくりと待たなくてもアタリが出始めます。
先ほどよりもペースがアップ。
最後の1時間は15匹をキャッチし、最終的には35匹の釣果で納竿となりました。
船長インタビュー
今回シロギス釣りを案内してくれたのは、荒川屋3代目で船長歴18年の山下光昭船長。
先代からのすすめがあったのはもちろん、釣りを勉強し始め、その楽しさを伝えたいとの思いで船長をはじめたとのこと。
若くして長い経験がありながらも「人生、常に勉強」と探究心を持ち、シロギスをメインにカレイなども案内する船長にお話を伺いました。
ーー船長、今日はありがとうございました!
シロギス釣り、やっぱり面白いですね!
手軽に数釣りが楽しめるシロギス釣り、初心者にもおすすめですね。
船長:はい、初心者も存分に楽しんでいただけます!
シロギスは底に潜む魚で、オモリが底についたのがわかれば釣果に期待でき、難しいタナ取りは不要です。
また、ロッド、リール、仕掛けなどが軽く、扱いやすいところも初心者におすすめのポイントですね。
しかも、食べて美味しいのも魅力的で、個人的には刺身、大葉梅肉揚げ、押し寿司がおすすめなので、ぜひ試してみてください!
ーーシロギスが釣れやすい時期はいつごろでしょうか?
船長:7〜8月は産卵でシロギスが浅場へと集まってきて、まとまった釣果に期待できます。
また、産卵が終わった後に深場へと移動する11〜12月も釣れやすい時期で、これがいわゆる落ちギスというやつです。
荒川屋では、一年を通してシロギスを狙えます。
時期によって効果的な誘い方が大きく変わるので、釣りをやりこんでいる人には、その奥深さも楽しんでもらいたいところですね。
ーー荒川屋さんではシロギス以外にどのような魚が狙えますか?
船長:荒川屋ではシロギス、アジをメインに出船しています。
最近ではタチウオ狙いでの出船も開始しました。
それ以外には時期に合わせてカレイ、解禁中はマダコ狙いも楽しんでいただけます。
ーー最後に読者のみなさまに一言いただけますでしょうか?
船長:荒川屋では釣った魚を調理して提供する釣りパックというものを用意しています。
家に帰って調理するのは大変、どう調理したらいいか悩んでしまう、そんな人はぜひ利用して、一日を楽しんで過ごしていただきたいです。
また、初心者から玄人まですべての釣り人を大歓迎しています。
レンタルタックルの用意があるのはもちろん、手軽な釣りものをメインにやっていますし、釣り場でもレクチャーをするので、気軽な気持ちでお越しください!
スタッフ、船長の人柄が良く、船釣りに慣れていない人でも訪れやすく、土日はもちろん、平日でも人が賑わう荒川屋。
今週末の釣りの予定が決まっていない人は、ぜひ訪れてみてくださいね!
▼荒川屋のシロギスの釣りプランはこちら