エサ釣りでもルアー釣りでも狙えるターゲットで、幅広い釣り人から人気を集めるタチウオ。
食べて美味しい魚としても人気が高く、土日はもちろん、平日でも各地の船が釣り人で賑わいます。
そんなタチウオをより美味しく食べるためには、綺麗に捌くことが重要です。
そこで今回は、元料理人の筆者がタチウオを捌く手順を詳しく紹介します!
捌く手順
〜下処理〜
タチウオはうろこがないため、うろこを取る作業は不要です。
まずは頭を落とし
腹の真ん中付近にある肛門から包丁を入れて腹を裂き
内臓を取り除きます。
流水で腹、体表面の汚れを綺麗に流します。
汚れが落ちにくい場合には、歯ブラシを使用するのがおすすめです。
キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
身がほとんどない尻尾を切り落とし、
20〜30cmほどの長さに切ります。
その日に食べない場合には、裂いた腹にキッチンペーパーを詰め、キッチンペーパー、ラップで全体を包んで冷蔵庫のチルド室にしまっておきましょう。
〜三枚おろし〜
まずは、腹を裂いた部分ではなく、腹よりも尻尾に近い部分を使用して三枚おろしの方法を解説します。
頭がついていた方が右、腹が手前になるようにまな板の上に置き、腹から包丁を入れます。
2〜3回に分けて包丁を入れ、中骨まで到達させます。
頭がついていた方が左、背が手前になるようにまな板の上に置き、背から包丁を入れます。
中骨に到達したら切り離します。
裏返して頭がついていた方が右、背が手前になるようにまな板の上に置き、背から包丁を入れ、中骨まで到達させます。
頭がついていた方が左、腹が手前になるようにまな板の上に置き、腹から包丁を入れ、中骨に到達したら切り離します。
これで三枚おろしの完成です。
また、腹を裂いた部位を三枚おろしにする場合も手順自体は同様です。
少し違うのは、腹から包丁を入れるのは中骨と身を切り取るときの1回のみというところ。
また、骨を綺麗に取り除くには腹骨をすく必要がありますが、タチウオは身が薄いため腹骨をすく作業はやや難易度が高めです。
より簡単にタチウオ料理を楽しむためには、部位ごとに調理方法を変えて、腹骨をすかなくてもいいように工夫するのもいいでしょう。
部位ごとの調理方法
腹骨をすくのが難しいと感じる腹の部分は塩焼きや煮付けなど、そのまま調理できるものにするのがおすすめです。
特に塩焼きであれば、ぶつ切りにして塩を振って焼くだけと超簡単ですよ!
一方、生で食べたい場合には、三枚におろしやすい腹よりも尻尾に近い身を使用するのがおすすめです。
腹骨をすく必要がなく、簡単に美味しい刺身を堪能できます。
小骨の取り除き方
塩焼きや煮付けなどの料理にする際には、小骨が多いと気になる人も多いでしょう。
そのような人には、下処理の段階である程度骨を取り除いておくのがおすすめです。
取り除けるのは背ビレの付け根、腹側にある小骨の2つ。
取り除き方は骨の両側から包丁を入れてV字になるように切り込みを入れ、あとは軽く引っ張って取り除くだけ。
これだけしておけば、塩焼きにしても骨を気にせずかぶりつけますよ!
タチウオを美味しく食べよう
タチウオは細長く、さらに身が薄いので最初は捌きにくいと感じる人もいるでしょう。
しかし、何度も繰り返し練習することで、すぐに上手に捌けるようになります。
タチウオというと夏の魚のイメージが強いかもしれませんが、1年を通して美味しく食べられます。
美味しいタチウオの数釣りを狙うべく、今週末は船釣りに出かけてみましょう!
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