公開 2024年10月07日更新 2024年10月07日

船釣り初心者からも人気!カワハギってどんな釣り方?

カワハギはフグ目カワハギ科に属する魚で、釣りで人気のターゲットです。

東京湾や相模湾をはじめ、各地でカワハギ専門で狙う釣り船が出船しており、時期になると多くの釣り人で賑わいます。

カワハギというとエサとり名人で、なかなか釣るのが難しいイメージを持つ人も多いでしょう。

しかし、群れをなして行動する魚なので初心者でも釣果に期待でき、存分にカワハギ釣りを楽しめます。

また、カワハギは食味が良い魚としても有名。

冬になると肝が大きくなり、肝を使った料理で美味しく食せます。

カワハギのシーズン

カワハギ

地域によっても異なりますが、おおよそ9〜3月くらいがカワハギのシーズンです。

その中でも10〜1月がハイシーズンで、初心者でも十分な釣果に期待できます。

また、夏から初秋には数こそでないものの、30cmに迫るようなサイズが狙えるので、大型のカワハギを釣りたい人はシーズン開始直後も要チェックです。

カワハギのタックル

カワハギのタックル

釣り船によってはレンタルタックルがあり、タックルを持ってなくてもカワハギ釣りに挑戦できます。

しかし、自分のタックルを用意してカワハギ釣りを楽しみたい人もいるでしょう。

ここでは、そんな人のために、カワハギタックルについて解説します。

◾️ロッド

カワハギのロッド

カワハギに流用できるロッドは多くなく、9:1や8:2のような先調子のカワハギ専用ロッドを使用するのがおすすめです。

1.8m前後の長さ、25〜30号ほどのオモリに対応する硬さを選びましょう。

▼初心者におすすめのロッド

カワハギ X MH-180

ダイワ カワハギ X MH-180

ダイワのエントリーモデルのカワハギロッドで、初心者が初めて使用する1本としておすすめです。

◾️リール

カワハギのリール

リールは100〜150番の小型両軸リールがベスト。

カワハギ釣りは繊細な釣りなので、タックルの操作性を高めるためになるべく軽いものを選ぶようにしましょう。

▼初心者におすすめのリール

フネX 100HL

ダイワ フネ X 100HL

1万円以下の低価格で購入できるのが嬉しいダイワの低価格帯の両軸リールです。

◾️ライン

カワハギのライン

リールに巻くラインはPEライン0.6〜1号が最適。

細くなると丁寧に扱う必要があるため、初心者には扱いやすい1号を使用するのがおすすめです。

▼初心者におすすめのライン

シマノ タナトル4 1号

低価格ながらも日本で製造されたラインで、カワハギ釣りでも安心して使えます。

◾️仕掛け

カワハギの仕掛け

仕掛けはカワハギ専用胴付き3本針仕掛けを使用します。

針のサイズは釣れるカワハギのサイズに合わせて使い分けるのが基本です。

ただし、小さい針の方が食い込みが良いので、まずは小さめの3.5号、4号を用意するのがいいでしょう。

カワハギ釣り専用の仕掛けには、ハリス付きで簡単に針を交換できるものもあります。

カワハギが釣れると針が鈍ることも多いので、ハリス付きの針も用意しておくのがおすすめです。

また、集魚板や中オモリを使用するのもあり。

アタリがないときにはアピール力を高めるための集魚板、底付近にしかカワハギがいないと感じたときには仕掛けをより沈められる中オモリを使用しましょう。

◾️エサ

アサリのむき身

カワハギ釣りでは、アサリのむき身をエサとして使用します。

おおよその場合、釣り船で用意されているので、別途購入する必要はほとんどないでしょう。

カワハギの釣り方

◾️エサをつける

エサをつける手順①

エサをつける手順②

エサをつける手順③

エサつけの工程は、針を水管、ベロ、キモの順に刺す3工程です。

ポイントとしてはキモの中に針先を留めること。

カワハギはアサリのキモから食べるといわれており、キモに針先があることで針にかかるのを狙いやすくなります。

また、コンパクトにまとめるのも気にしたいポイント。

アサリが大きくなると食い込みが悪くなるので、なるべく小さくなるように針につけましょう。

エサつけの完成図

針全てにエサをつけるとこのようになります。

◾️仕掛けを投入して誘う

仕掛けを投入する

エサをつけ終わったら、次に仕掛けを投入し、オモリが底についたら誘い始めます。

カワハギ釣りには多彩な誘い方がありますが、初心者におすすめなのは、底を小突く方法と底から少し上げてふわふわと上下に動かす方法です。

底を小突く

まず、底を小突く方法は、底をオモリで叩くように5回ほど上下に動かしてアタリを待ちます。

たまにロッドをゆっくりと立てて仕掛けを1mほど上げ、アタリがあるか探り、なければゆっくりとロッドを寝かしてまた底をオモリで叩きます。

一方、底から少し上げてふわふわと誘う方法は、底からオモリを50cmほど上げてロッドを20ほど上下に揺らして誘います。

5回ほど上下に揺らしたらロッドの動きを止めてアタリを待ちます。

底を小突く方法と同様で、たまにロッドをゆっくりと立てて仕掛けを1mほど上げ、アタリがあるか探り、なければゆっくりとロッドを寝かしましょう。

◾️アタリがあって重みを感じたらあわせる

重みが乗ったらあわせる

ロッドの穂先がプルプルと震えたり、ロッドを通して手にカツカツとした感覚があったらそれがアタリです。

アタリがあったらゆっくりとロッドを立てて、あわせます。

カワハギの場合、アタリがあっても慌てずゆっくりとあわせを入れるのが基本。

あわせるタイミングが早すぎると針がかりしにくくなるので、アタリがあったら一呼吸おいてあわせるようにしましょう。

◾️かかったら一定の速度で巻き上げる

かかったら一定速度で巻く

あわせてからもプルプルとロッドの穂先が震えたり、手にブルブルといった感覚が伝わってきたら針がかりした合図です。

ロッドをやや立てた状態で一定の速度でリールを巻き上げます。

リールを巻く速度にムラがあったり、ロッドの角度が変わってしまったりするとバラシの原因になるので注意しましょう。

◾️抜き上げて船内に取り込む

船内に取り込む

仕掛けが海面まで上がってきたら、抜き上げてカワハギを船内に取り込みます。

ラインを巻きすぎると取り込みにくくなるので、ロッドを立てたときにオモリが手元に来るくらいのところでリールを巻くのを止めて仕掛けを船内に取り込みましょう。

カワハギ釣りのワンポイントアドバイス

◾️エサの下処理をしておく

バクバクソルトとヌルとり

釣り船で用意するアサリはそのまま使用できる場合もありますが、多くの場合にはヌメり取り、塩で締めておくのがおすすめです。

まず使用したいのがヌメり取り。

ヌメりを取る

5秒ほど液に浸してから海水で洗うとヌメりがなくなり、手がベタつくのも防げ、針にエサをつける作業が行いやすくなります。

次に使用したいのがソルト。

塩で締める

アサリにふりかけて少しおくと身が締まり、さらに針につけやすくなります。

完成図

ただし、身が締まりすぎるとカワハギの食いが悪くなるときもあるので、アサリを小分けにして、少量だけをソルトで締める工夫もおすすめです。

◾️フグが多いときには集魚板を外す

集魚板を外すのもあり

フグが多く、針が切られてしまう、そんなときに集魚板がついている場合には外してみるのがおすすめです。

集魚板があると目立つものに反応を示すフグが寄ってきてしまいます。

集魚板以外にも、オモリが目立つ色をしているとフグが寄ってくる場合があります。

フグ以外にも外道が多いなと感じたときは、集魚板を外し、オモリも目立たない色のものに変えてみましょう。

◾️針先がなまっていないか確認する

針先が鈍ってないか確認する

カワハギが釣れて針を外したら、針先が鈍っていないかどうか必ず確認しましょう。

針が鈍っているとアタリがあっても針がかりする確率が低くなります。

確認の仕方は針先を爪に軽く押し当てるのみ。

横に滑らず、爪に引っかかる感覚があれば交換する必要はありません。

爪に引っかかる感覚がない場合には、針を交換しておきましょう。

今週末はカワハギを釣りに行ってみよう!

カワハギ

カワハギ釣りは難しさこそあるものの、初心者でも存分に楽しめる釣りものです。

釣り自体の楽しさだけでなく、食べて美味しいのもカワハギの魅力。

身はもちろん、キモも美味しいので、釣れた際にはぜひ食べてみてくださいね。

今週末は美味しいカワハギを狙いに、船釣りに出かけてみませんか?

▼カワハギのおすすめ釣りプランはこちら

彦次郎丸の実釣記事はこちら

わたしが書きました

山下 洋太

山下 洋太

釣り歴20年以上のフリーライター。シロギスやメバルのような小型魚からキハダマグロのような大型魚まで、なんでも狙うスタイルで船釣りを楽しんでいます。また、元料理人で釣った魚を調理するのも楽しんでおり、その魅力を発信するべく執筆活動をしております。

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