公開 2024年07月16日更新 2024年08月27日

人気上昇中『タイラバ』ってどんな釣り方?

タイラバとは?

タイラバ

タイラバとは、オモリとなるヘッド、ネクタイ、スカート、フックの4つから構成されたマダイを狙うのに特化したルアーのこと。

ネクタイとスカートはラバー製で、そのラバーを使ったルアーでマダイを狙うことがタイラバの名前の由来です。

近年では、タイラバを使用した釣りが人気で、専門で狙う釣り船が各地で増えています。

ルアーでマダイを狙うというと、「難しそう」「ベテラン向きの釣りでしょ」とイメージする人も多いはず。

しかし、タイラバは難しい操作が不要で、釣り初心者でも楽しめる魅力的なルアーフィッシングなんです。

タイラバの魅力

◼️釣れる魚種が多彩

マダイ

タイラバの魅力はなんといっても、釣れる魚種が多彩なところ。

キジハタ

マダイはもちろん、レンコダイ、ハナダイ、ホウボウ、イトヨリ、カサゴ、ハタ、アジなどなど。

あげればキリがないほど、多彩な魚種が釣れます。

アマダイ

海域によっては、高級魚として知られるアマダイが釣れることもあります。

ルアーなのにアタリが多く、一日を通して楽しめるのもタイラバの魅力といえるでしょう。

◼️ルアーなのに操作が簡単

簡単な操作で釣れる

タイラバはルアーなのに、操作は落としてゆっくり巻くだけとかなり簡単です。

ジギングのようにロッドを激しく動かしたり、リールを素早く巻いたりする必要はありません。

そのため、ルアー釣りに入門したいけど、難しそうだから躊躇している、そんな人にもタイラバがおすすめ。

タイラバを使用すれば、釣り魚の王様、マダイが簡単に釣れてしまうかもしれませんよ!

◼️簡単なのに奥深さもある

奥深さもある

簡単にマダイを狙えるタイラバですが、操作方法のちょっとした違いで釣果に差が生まれることも少なくありません。

特に重要になるのが、ラインの巻き取り速度。

速すぎず、遅すぎない速度でラインを巻き取ることが重要で、日によってもマダイが反応しやすい速度が変わります。

その日にあった巻き速度を見つけて爆釣したら、タイラバの魅力に取り憑かれること間違いありません。

タイラバのタックルを紹介

タイラバのタックル

タイラバには、タイラバ専用のタックルが必要です。

釣り船によってはレンタルできるところもありますが、ご自身のタックルが欲しい人はどのようなものが必要になるかここでチェックしておきましょう。

◼️ロッド

ロッド

長さが7ft(約2.1m)前後のタイラバ専用ロッドを使用します。

硬さは使用するヘッドの重さ、海域によって異なります。

例えば、東京湾のような内湾には、120gほどまでに対応するやや柔らかめがおすすめ。

一方、外房のような外洋の深場には、200g以上に対応する硬めのロッドが必要です。

◼️リール

リール

タイラバには、ラインの放出量が表示されるカウンター付きの両軸リールを使用します。

サイズは内湾であれば150番前後、外洋であれば300番が一般的です。

また、ギア比は好みで選んで問題ありませんが、ゆっくりと巻きやすくかつ巻き重りしにくいパワーギアが人気を集めています。

◼️ライン

ライン

ラインには、細い糸を編み込んで作られたPEラインを使用します。

太さは0.8号を中心に、海域や釣り船、釣れるマダイのサイズなどに合わせて0.6〜1号を使い分けます。

また、PEラインにはリーダーが必須で、太さは4号前後が基本。

リーダーの素材は耐摩耗性が高く、根擦れや歯擦れによるライン切れを防げるフロロカーボンが一般的です。

◼️タイラバ

タイラバ

タイラバは、海域や釣り船によって必要になるものが大きく変わります。

オモリとなるヘッドの重さは、内湾であれば60〜120g、外洋であれば150〜250gがメインです。

ヘッドの素材にはタングステンと鉛の2種類があります。

タングステンは鉛よりも比重が高く、コンパクトで底取りしやすいのがメリットですが、価格が高いのでまずは鉛のみでも問題ありません。

カーリーとストレート

ネクタイには、大きく分けると直線形状のストレート、先端がカールしているカーリーの2種類があります。

ストレートの方が波動が小さくアピール力は弱め。

一方、カーリーの方が波動が大きくアピール力が高いのが特徴です。

また、ネクタイに厚みがあるとアピール力が高くなるのも覚えておくのがいいでしょう。

ヘッド、ネクタイともにカラーはレッドやオレンジを中心に、何色か用意しておくのがおすすめ。

状況によって効果的なカラーが変わるので、手札としていくつか用意しておくとより釣れる可能性が高くなります。

タイラバの釣り方

◾️タイラバを底まで落とす

タイラバを投入する様子

まずは、タイラバを海に投入します。

竿先を動かして水面で軽く泳がすようにし、フックやネクタイがラインに絡まないようにしてから底まで沈めましょう。

ラインが止まって着底の合図

タイラバが底についたら、ラインの放出が止まります。

着底についたままで放置すると、根掛かりの可能性が高くなるので注意が必要です。

また、着底している時間が長いと、落下中に反応した魚が警戒して離れたり、タイラバが底から急浮上する瞬間に反射的にヒットする、いわゆるリアクションバイトを狙いにくくなったりします。

着底したらすぐに巻き始めることを意識しておきましょう。

◾️一定の速度で巻き上げる

巻き上げる

底についたタイラバを一定の速度でラインを巻き上げます。

一定の速度で巻くことが肝で、急に速くなったり、遅くなったりするとなかなか釣果が出ないことがあるので注意が必要です。

ロッドがブレないように固定し、リールのハンドルだけを回転させるようにすると安定したただ巻きが行いやすくなります。

また、巻き上げる長さは海域や状況によっても異なるため、船長に尋ねるのがいいでしょう。

◾️着底させて巻き上げを繰り返す

再度落とす

船長から指示があった層を巻き切ったら、再度タイラバを着底させます。

着底したら巻き上げて、狙いのタナを巻き切ったら底まで落とす、これをアタリがあるまで繰り返します。

◾️アタリがあってもアワセない

アタリがあってもアワセない

アタリがあったら、リールの巻く速度を変えず、そのまま一定の速度で巻き続け、アワセを入れないことも重要。

タイラバでは、アワセを入れる釣り方もありますが、アワセを入れずに巻いて乗せるのが基本的な釣り方です。

アタリがあったからといってすぐにアワセると、すっぽ抜けてなかなか針掛かりしないことも。

そのようなことがないように、「とにかく巻く」を心がけましょう。

◾️ヒットしても一定速度で巻き上げる

ヒットしても一定のリズムで巻く

タイラバは構造上、バラしやすいのが注意点。

ヒットしてからも、慌てず焦らず、リールを一定速度で巻きます。

リールを巻く速度が一定でないと、ラインテンションが緩み、その瞬間にバラしてしまう可能性があります。

また、ロッドがブレても同様にラインが緩みやすくなるので、ロッドをやや立てた角度で固定しながら巻くことも重要です。

◾️アタリがなかったらローテーション

ローテーション

巻く速度を変えてもなかなかアタリがないときには、タイラバをローテーションします。

ローテーションするときに気にしたいのが、ネクタイです。

特にカーリーとストレートの使い分けが釣果を分けるポイントで、その日に合っていないとアタリが得られないことも少なくありません。

使い分けのポイントとなるのは、潮の流れとマダイの活性の2つです。

例えば、潮の流れが速いのにマダイの活性が低いとき。

このようなときには、波動が弱く、水中で暴れすぎないストレートに反応が集中することがあります。

その反対に、潮の流れが緩くてもマダイの活性が高いときには、波動が強くてアピール力が高いカーリーが効果的です。

ただし、一概に「この状況ならこのネクタイ」とは言えないので、ローテーションしながら反応が得られやすいネクタイを見つけ出しましょう。

タイラバのおすすめプラン

◾️東京湾

東京湾では、40〜50mを中心に、浅いときには20m前後、深くても80mほどまでを狙う、いわゆる内湾のタイラバを楽しめます。

ヘッドの重さは80g前後をメインに、潮が速いときには120gほどまで使用します。

シーズンは冬から春、そして秋。

夏場を除き、ほぼ一年中タイラバでマダイの釣果が上がっています。

特に乗っ込み※のシーズンになる春は、5kg以上が釣れることもあります。

※乗っ込みとは、産卵を意識したマダイが浅場に移動してくること。

近年では、東京湾でのタイラバ人気が上昇し、狙う釣り船も増加中。

手軽なフィールドでタイラバを楽しみたい人は、東京湾の釣り船をチェックしておきましょう。

▼政信丸のタイラバプランはこちら

▼KAZUボートのタイラバプランはこちら

◾️外房

外房では、季節によって狙う水深が大きく異なり、浅いときには15mほど、深いときには120mほどまで狙います。

そのため、使用するヘッドの重さは60〜200gと幅広く、その重さの中で水深や潮流の速さに合わせて選択します。

一年を通して安定した釣果に恵まれ、春は型狙い、秋は数狙いを楽しめます。

秋の数釣りシーズンになると、半日船で10匹以上の釣果が出ることもあります。

また、イナダやマハタ、ホウボウ、さらにはヒラマサなど、外道が豊富に釣れるところも外房の魅力です。

外房でもタイラバを楽しめる船が増加していて、エサ釣りと同乗して楽しめる釣り船もあります。

アタリが多く、数釣りも楽しみたい人は、外房でのタイラバに挑戦してみましょう。

▼長福丸のタイラバプランはこちら

▼秀丸のタイラバプランはこちら

◾️相模湾

相模湾では、50mほどの浅場から、冬になると80〜100mほどまでの深場を狙うこともあります。

50m前後であれば60〜80gがメインになりますが、深場を狙うときには150〜250gも使用します。

一年を通してマダイを狙えますが、特に3〜5月の乗っ込み期は相模湾の最盛期です。

その乗っ込み期は大型マダイの釣果も上がっており、6kg以上の釣果も出ています。

また、水深が浅いエリアではアカハタやオオモンハタなど、ハタ系の美味しい魚が外道で釣れるのも相模湾の特徴です。

相模湾では、通年タイラバを楽しめる釣り船だけでなく、時期限定で出船している釣り船もあります。

外洋でも波が比較的穏やかで、外洋でのタイラバを手軽に楽しみたい人にもおすすめです。

▼清四郎丸のタイラバプランはこちら

タイラバでマダイを狙おう

タイラバで釣れたマダイ

タイラバは初心者でも簡単にマダイが釣れる可能性を秘めている魅力的なルアーフィッシングです。

難しい操作も不要、さらにはアワセも不要で、ロッドやリールの扱いに慣れていない人でも存分に楽しめます。

アングラーズ釣船予約では、タイラバの釣りプランを豊富に用意しています。

ぜひタイラバに挑戦してみてください。

タイラバの釣りプランはこちら

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わたしが書きました

山下 洋太

山下 洋太

釣り歴20年以上のフリーライター。シロギスやメバルのような小型魚からキハダマグロのような大型魚まで、なんでも狙うスタイルで船釣りを楽しんでいます。また、元料理人で釣った魚を調理するのも楽しんでおり、その魅力を発信するべく執筆活動をしております。

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